臨床医のためのMTM実習セミナー~アンカースクリューを用いたインダイレクトアンカレッジ法をマスターする~
第一大臼歯や小臼歯の早期喪失により,後方の大臼歯が顕著に近心に傾斜した症例に遭遇することがあり,補綴処置が困難となる場合があります。
また,若年の患者において下顎後方部の萌出余地の不足から,第二大臼歯の近心傾斜が見られる場合があり,その整直に苦慮することがあります。
これら傾斜歯の整直に際しては固定源の強化が必須であり,場合によっては1/4顎程度の歯に矯正装置を装着して固定歯としたり,反対側の臼歯部に固定源を求めて舌側弧線装置を装着したりする必要があり,患者の違和感が少なくありません。
一方近年,歯科矯正用アンカースクリューが開発され,これを固定源とした矯正歯科治療が普及しています。
これにより絶対不動の固定源が得られ,患者の協力性に頼ることなく良好な治療結果を容易に得ることが可能となっています。
アンカースクリューは外科的侵襲が小さいため患者の負担が少なく臨床に応用し易いという利点があり,その応用範囲も徐々に広がりつつあります。
今回はこのアンカースクリューを固定源として利用した MTM 治療を体験していただく予定です。本実習のために新たに開発したタイポドントを使用して,アンカースクリューの植立実習をしていただいた後,傾斜した第二大臼歯の整直方法について皆様の進行に合わせながら詳しく解説いたします。
歯科矯正用アンカースクリューの植立経験や MTM 治療の経験が無い先生方でも,分かりやすい講演・実習内容となっています。
また,経験のある先生方におかれましても日常臨床のステップアップにも繋がりますので是非ご参加ください。
■日 時■ 令和5年3月19日(日)9:00~17:00
■内 容■
1 アンカースクリューを利用した歯の移動とは
・アンカースクリューの効用
・夢の絶対的固定源/今までできなかったことができるようになる
・固定源の簡略化により,患者と術者の両者の負担を軽減
2 矯正用アンカースクリューの特徴
・アンカースクリューの種類
・アンカースクリューの簡単な植立テクニック(ビデオデモ)
・部分矯正に有効なインダイレクト・アンカレッジ法とは!?
3 安全で確実な植立のための注意点
・失敗のリスクファクター
・失敗を避けるためのポイント
・効率的な歯の移動を行なうための植立位置とは
4 臨床での具体的な使用方法
・植立の実際
・インダイレクト・アンカレッジ法
・臨床例のビフォーアフター
■講 師■ 日本大学歯学部歯科矯正学講座教授 本吉 満 先生 他
■会 場■ 講義:日本大学歯学部
実習:日本大学歯学部
■募集人数■ 30名
■受 講 料■
日本大学歯学部同窓会会費納入会員………………¥12,000 ①
日本大学歯学部卒後5年以内(学64~学68)…¥7,000 ②
(ただし,同窓会費納入者に限る)
日本大学歯学部同窓会会費未納会員………………¥25,000 ③
他大学卒歯科医師
①本学在籍で卒後5年以内の方 …………………¥12,000 ④
②上記以外の方……………………………………¥25,000 ⑤
○早期申込 セミナーの1か月前まで入金の場合は上記金額より¥2,000割引
■材 料 代■
¥21,000(タイポドント,材料,テキスト,昼食代を含む)
※氏名のローマ字入力をお忘れの無い様にお願い致します。
最後にお渡しするディプロマに使用いたします。